注文住宅を建てる際、収納計画は後悔しない家づくりのために非常に重要です。
富士住建で家を建てるみなさんは、標準仕様でどこまで収納が備わるのか、また希望の収納を実現するためのオプション費用はどのくらいかかるのか、疑問に感じているかもしれません。
この記事では、富士住建の標準収納プランの詳細から、シューズインクローゼット、パントリー、ウォークインクローゼットといった人気のオプション収納まで、具体的な内容と選択のポイントを徹底解説します。

富士住建での収納、標準とオプションのどれを選べばいいか分からず不安です

この記事を参考に、あなたのライフスタイルに合った最適な収納計画を立てられます
富士住建の標準の収納プラン
6畳以上の部屋は収納1つが標準
富士住建では6畳以上の部屋は収納1つが標準仕様となります。
富士住建の標準の収納プランには以下のような種類があります。

キッチン周りの収納・カップボード
富士住建はどのキッチンを選んでもキッチンの下の収納と大容量のカップボードが標準仕様です。

収納量だけで見れば、キッチン前面とカップボードは標準仕様の各社どれを選んでもほぼ同様です。大きな違いはなく、元々が大容量なので、よほどキッチンに多くの道具を持つ人以外は十分な収納があるでしょう。
大きな違いが出る部分は、キッチンの背面収納になります。キッチンの背面収納はリビングダイニングの正面に位置することが多いと思うので、リビングダイニングで利用する細々したものを収納するのにとても便利です。例えば、ティッシュ、爪切り、お薬などです。リビングダイニングでよく使うものの収納が近くにあるととても便利です。


キッチンの背面収納は、選ぶメーカーによって標準での有無が異なります。例えば、クリナップとトクラスのキッチンは背面収納があるものが標準でありますが、タカラスタンダードを選ぶ場合は、背面収納は標準仕様ではないので、オプションとして追加料金がかかります。
シューズボックス
靴の収納量は約60足になります。大人二人、子ども二人の平均的な靴数は約40足くらいと言われているので、平均的な数の靴を持っている人にとってはそれだけでも十分な数になります。

トイレ収納
富士住建はトイレットペーパーなどをトイレ内に格納できる収納が一つ標準仕様となっています。
トイレ収納は、壁に埋め込むタイプと壁に取り付けるタイプがあります。



注意が必要な点は、富士住建はトイレ2つが標準仕様で、2つのトイレを設置する人が多いと思いますが、トイレ収納は一つが標準仕様です。標準仕様だとどちらか一つにしかトイレ収納をつけることができません。
ニッチ
選べる標準仕様に含まれるニッチのなかには、収納の機能を兼ねているものもあります。

おすすめの収納オプション
ここからは富士住建のおすすめの収納に関連するオプションを紹介します。
シューズインクローゼット(土間収納)
延床面積の増加分と、玄関タイルの増加分の費用と稼働棚やパイプなどの費用で実現できるので、おすすめの収納オプションになります。

パントリースペース
パントリースペースは、食品や日用品などをストックしておくための収納スペース(食品庫)のことです。キッチン近くに設けられることが多く、缶詰・調味料・レトルト食品・非常食・飲料などを保存します。
富士住建でパントリーを作る場合は、単純な延床面積分の増額と稼働棚の追加費用で実現が可能です。ドアを設ける場合は、収納ドアの費用がかかります。

ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは、その名の通り、人が中に入って歩ける広さを持つ、収納専用の部屋を指します。衣類・バッグ・帽子・アクセサリー・スーツケースなど、身の回りのものをまとめて収納できます。
富士住建でパントリーを作る場合は、単純な延床面積分の増額と稼働棚、パイプなどの追加費用で実現が可能です。ドアを設ける場合は、収納ドアの費用がかかります。

ランドリーカウンター
ランドリーカウンター自体は、いわゆる普通のカウンターで、洗濯物を畳んだり、アイロンをするといった用途で設置されます。それ自体に収納力はありませんが、カウンターの下に既製品の衣装ケースを置くことで、収納スペースとする人が多いです。

化粧洗面台
富士住建の標準の化粧洗面台では、オプションで大容量の収納設備を追加することができます。


ニッチ収納
ニッチは壁を凹ませた部分に設置されるスペースになります。飾り棚としても活用することができますが、トイレや洗面、脱衣室などに設けることで簡易的な収納スペースとすることもできます。
富士住建の収納のプラン設計の注意点
富士住建の収納に関するプラン設計の注意点について解説します。
収納は適材適所が基本
収納は適材適所が基本になります。例えば、大きな納戸のような場所がどかっとあれば、収納の問題がすべて解決するわけではありません。収納に入れたものを使うときに遠いと、取りにいくのが面倒で使わなくなったり、出しっぱなしになります。
これから間取りプランを考える際は、“使う場所に、使うモノを、使いやすくしまう” の適材適所を心がけるとよいです。
見せるものと見せないものを考える
見せる収納はインテリアの一部であえて見せたり、飾る収納になります。例えば、おしゃれな本棚に本や雑貨をディスプレイしたり、オープン棚に観葉植物や写真立てを飾ったりなどです。

見せない収納は、生活感を出さずにすっきり見せる隠す収納になります。パントリーに食品ストックを分類して収納したり、クローゼットの中にオフシーズンの衣類や布団を収納したりなどです。
収納はスペースがあれば解決するわけではありません。例えば、リビングからよく見える位置にあって扉などで隠されていない収納は、必然的に見せる収納になってしまいます。そこに乱雑にものが押し込まれていると、生活感が出てしまいます。
富士住建ルールの6畳以下の部屋の収納問題
富士住建でよく悩むのが、子ども部屋です。最近では子ども部屋は6畳より小さくなることも多いと思いますが、そうすると富士住建のルールで標準では収納がつきません。そのような部屋に収納を付ける場合は、収納扉、衣服のポール、枕棚などの費用がオプションとしてかかります。特に、収納扉はウッドワンの無垢扉になるので、オプション費用としてはそこそこ高額になります。
子ども部屋を4.5畳と仮定した場合、富士住建の坪単価は約50万円くらいなので、6畳にするために延床面積を1.5畳(約0.82坪)増やすということは、約40万円くらい建築価格が増えることになります。そう考えると個人的には収納や窓を標準とするために、無理に居室を6畳に広げる必要はないと思います。
ただし、間取りプランに無駄なスペースや廊下があるという場合は、そこを削って居室を6畳に広げるというのはコスパが良くなるのでおすすめです。
収納扉が必要かを検討する
収納には扉をつけることが多いと思いますが、必ずしも収納扉は必要というわけでは有りません。特に、富士住建ではウッドワンの無垢の収納扉が標準のため、標準仕様外で収納をプラスする場合には、比較的高額なオプション費用が発生する可能性があります。収納扉の代替として「ロールスクリーン」や「カーテン」などの選択肢もあります。
収納扉がある場合とない場合のメリット・デメリットを踏まえて収納扉が必要かを検討しましょう。
収納扉ありのメリット・デメリット
メリット
- 生活感を隠せる
- → 見た目がすっきり整う
- ホコリ・日焼け防止
- → 衣類・家電・紙類の劣化を防げる
- 安全性が高い
- → 小さな子どもやペットが触れにくい
- 来客対応に良い
- → 急な訪問でも片付いて見える
デメリット
- 扉の開け閉めが手間
- → 使用頻度の高い収納には不便
- スペースが必要
- → 開き戸は開閉スペース、引き戸は奥行きが必要
- 圧迫感が出ることも
- → 特に狭い部屋では重たく見える場合がある
収納扉なし(オープン収納)のメリット・デメリット
メリット
- 出し入れがしやすい
- → 動線がスムーズ、家事効率アップ
- 見せる収納ができる
- → おしゃれに魅せたいときに向いている
- スペース効率がよい
- → 扉の分、部屋が広く使える
- 圧迫感が少ない
- → 棚が見えることで空間に抜け感が出る
デメリット
- ホコリがたまりやすい
- 見た目がごちゃごちゃしやすい
- 整理整頓の意識が必要
- → 見えるから常に片付けておく必要あり
まとめ
注文住宅での収納計画は、快適な暮らしに欠かせません。
この記事では、富士住建の標準収納とオプション収納の詳細についてご紹介しました。
特に「使う場所に、使うモノを、使いやすくしまう」適材適所の収納計画が非常に大切です。
この記事の内容を参考に、後悔しない最適な収納計画を立て、あなたの理想の住まいを実現いただければ幸いです。
よくある質問(FAQ)
- Q富士住建の標準クローゼットに「E・RA・BO」はどこまで含まれますか?
- A
富士住建の標準クローゼットでは、「E・RA・BO」のシステムを採用しています。
これにより、仕切り棚や引き出し、ハンガーなどを自由に組み合わせて、お子様の成長に合わせて収納高さを変えられます。
具体的な棚の枚数やハンガーパイプの本数などは、間取りや設計プランによって異なるため、担当者に確認することをおすすめします。
- Qシューズインクローゼット、パントリー、ウォークインクローゼットのオプション費用はどのくらいかかりますか?
- A
シューズインクローゼット、パントリー、ウォークインクローゼットといった空間自体は、延床面積が増加する分の費用で設置できる場合が多いです。
しかし、内部の稼働棚、引き出し、コの字型やL字型の造作棚といった収納システムはオプションとなります。
オプション費用は、棚の素材や設置する数、広さによって変動するため、具体的な費用については担当者に見積もりを依頼してください。
- Q富士住建で6畳未満の部屋に収納を設ける場合、どのような費用が発生しますか?
- A
富士住建のルールでは、6畳以上の部屋に収納が一つ標準で付帯します。
6畳未満の部屋にクローゼットなどの収納を設ける場合、収納スペースを作る延床面積の費用に加え、収納扉、パイプハンガー、枕棚などがオプションとして発生します。
特にウッドワンの無垢扉を選択すると、その分費用が高くなることがあります。
- Q富士住建の玄関収納は、標準でどのくらいの靴を収納できますか?
- A
富士住建の標準玄関収納は、本格無垢仕様で、約60足の靴を収納できます。
これは、大人二人と子ども二人分の平均的な靴数である約40足を大きく上回る大容量です。
ブーツや長靴も収納でき、姿見鏡も付いているため、お出かけ前の身だしなみチェックにも便利に活用できます。
- Qウォークインクローゼットの内部に、L字型やコの字型の棚を設置することは可能ですか?
- A
はい、ウォークインクローゼットの内部にL字型やコの字型の稼働棚を設置することは可能です。
空間自体の確保は間取り設計の範囲内で可能ですが、内部の棚や中段、引き出しなどのシステム収納はオプションとなります。
ライフスタイルや収納する衣類、小物に合わせて、効率的な収納プランニングができます。
- Q収納計画で後悔しないために、特に意識すべきポイントは何ですか?
- A
収納計画で後悔しないためには、「使う場所に、使うモノを、使いやすくしまう」という適材適所の考え方が非常に重要です。
また、「見せる収納」と「見せない収納」のバランスを考慮することも大切です。
収納スペースの量だけでなく、何を見せて何を隠すのかを事前に決めることで、常に整理整頓された美しい住まいを維持できるでしょう。