富士住建で理想の家を建てる上で、キッチンの選択は非常に重要です。
富士住建の標準仕様のキッチンは、トクラス、クリナップ、タカラスタンダードの3メーカーから選べますが、それぞれの具体的な特徴や違いを把握することは、最適なキッチン選びの第一歩となります。

富士住建のキッチンは豪華と聞くけれど、実際どのメーカーを選べば良いの?

この記事では、各メーカーの標準仕様を徹底比較し、後悔しないキッチン選びのポイントをお伝えします。
富士住建のキッチンは3メーカーの5ブランドから選べる
富士住建の標準キッチンは豪華すぎることで有名で、メーカーのショールームに行くと、ほぼ全員が「富士住建は標準仕様が豪華すぎる」と言われます。(自分調べ)
オプションなしでも十分すぎる豪華さですが、豪華な選択肢の中から選んでいるとさらにオプションをつけたくなってしまうのが不思議です。
トクラス(DOLCE X、コラージア)

もとヤマハ系の住宅設備会社、そのため、ヤマハのピアノ製造で培われた塗装技術を継承
- 富士住建で唯一3種類の形状あり(ラウンド、コの字、I型)
- 浄水器
- 食洗機が深型標準
- 天板は人造大理石
- 前面収納
- 大容量カップボード
※ラウンド型は現在は標準仕様ではなくなっています。

トクラスの人造大理石って、本当にそんなに丈夫なんですか?

トクラスの人造大理石は、美しさと耐久性、清掃性を兼ね備えた高品質な素材です
デザイン性と機能性の両方を求める方に、トクラスのキッチンは適しているといえます。
クリナップ(ステディア)

ステンレスに強み、カフェ風のデザインが人気
- 木製キッチン(ステディア)で収納タイプに違いあり(I型)
- 内部ステンレス(耐久性高い、なぜか天板ステンレスはオプション)
- タッチレス水栓(or 浄水器つき水栓)
- 浅型食洗機
- 洗エールレンジフード
- 前面収納
- 大容量カップボード

洗エールレンジフードのお手入れ頻度はどのくらいが目安ですか?

約2ヶ月に1回の洗浄で約10年間ファンフィルターを取り外さずにお掃除が可能とのことです。
清潔さを保ちながら、日々の家事負担を軽減したいと考える方に、クリナップのステディアは最適な選択肢となります。
タカラスタンダード(グランディア、オフェリア)

ホーローに強み、システムキッチン分野で高い評価
- ホーローキッチン(グランディア)か木製キッチン(オフェリア)の2タイプ(I型)
- ホーロー(耐久性高い、マグネットがつく)に強み
- 浄水器つき水栓
- 浅型食洗機
- 天板は人造大理石 フィオレストーン
- 大容量カップボード

ホーロー製のキッチンは重たいものを収納しても大丈夫ですか?

タカラスタンダードのホーローキャビネットは耐久性が高く、重量物を収納しても変形しにくい構造です
耐久性と清掃性に優れ、収納の自由度を重視する方に、タカラスタンダードのキッチンは最適な選択肢となるでしょう。
富士住建のキッチンのオプション
富士住建のキッチンは標準仕様でも豪華ですが、メーカーが用意するオプションをほぼ全て追加料金で採用できます。
富士住建のキッチンでよく採用されるオプションに、
- 深型食洗機
- 海外食洗機
などがあります。その他にも各メーカーごとに様々なオプションがあります。
注意点が必要な点としては、キッチンメーカーが用意している仕様が富士住建の標準仕様よりダウングレードする場合であっても、追加料金がかかる可能性があるということです。
どのキッチンメーカー、ブランドがおすすめ?
富士住建で選べる3つのキッチンメーカーは、それぞれ譲れない独自の強みを持っています。
どれも豪華な仕様で甲乙つけ難いです。なので、基本はデザインの好みと細かい機能面の差で決めていくことになると思います。
機能面においても、標準で選べなくてもオプションで選べる場合もあるので、本当に選ぶのが難しいです。
おすすめの富士住建のキッチンの選び方
毎日使う場所だからこそ、ご家族のライフスタイルと家事動線を想像しながら選ぶことが大切だと私は考えます。
キッチンの形状を決める
富士住建のキッチンの形状は大きく2通りあります。
コの字 or I型
コの字とは?

コの字型キッチンは作業動線が短く、シンクから調理スペース、コンロへと流れるようなキッチンワークが行えます。オープンな作業台では、家族と向かい合って一緒に調理を楽しめます。
I型とは?
I型キッチンとはシンクからコンロなど調理台が一列に一直線で並んでいることを指します。

ダイニング側からも調理に参加できる開放感いっぱいのオープンスタイル。
コの字を選ぶ場合は、トクラスのコラージアのコの字キッチン一択になります。
表面がツルッ(テカッ)としたデザインはありか?
キッチンはLDKのインテリアとしての側面もあります。特に扉部分のデザインや色ははLDKの顔になります。
表面がツルッ(テカッ)としたデザインが無しだと、タカラスタンダードのホーローキッチンは選択肢から外れます。
キッチンのデザインを左右する扉やワークトップの表面仕上げは、見た目の印象だけでなく、お手入れのしやすさにも影響を与えます。
ツルッとした光沢のある表面は、一般的に汚れが拭き取りやすいメリットがあるものの、指紋や水滴の跡が目立ちやすい傾向があります。
一方で、リビングからの光の反射によっては、小さな汚れが見えやすくなることもあります。
マットな質感は落ち着いた印象ですが、細かな凹凸に汚れが入り込む場合もあります。
前面収納 or カウンター?


対面式キッチンのダイニング側を、収納スペースにするか、それともカウンターとして活用するかは、リビングの使い勝手を大きく変えます。
どちらを選ぶかは、どれだけ収納が必要か、そしてリビングとキッチンの間にどのような役割を持たせたいかで決まります。
カウンターを選ぶ場合は、クリナップは選択肢から外れるかもしれません。(オプション等で対応できる場合あり)
ホーロー、ステンレス、人造大理石のどれが好き?
富士住建のキッチンを選ぶ上で最も悩む点の一つが、主要な素材の違いです。
タカラスタンダードの「高品位ホーロー」、クリナップの「ステンレス」、トクラスの「人造大理石」という、それぞれ特性が異なる素材が選べます。




- ホーロー(タカラスタンダード): 表面はガラス質なので、油汚れや調味料が染み込まず、水拭きだけで簡単にきれいになります。熱や傷にも強く、耐久性が非常に高いです。マグネットがどこにでも貼れるため、収納を自由にカスタマイズできるのも嬉しい特徴です。
- ステンレス(クリナップ): 錆びにくく、熱にも強いため、プロの厨房でも多く使われる素材です。特にクリナップのステンレスキャビネットは湿気やカビ、臭いに強く、衛生面で優れた素材です。お手入れがしやすく、清潔感を保ちたい方に良い選択です。
- 人造大理石(トクラス): カウンターとシンクが一体成型されている「シームレス接合」が魅力です。美しい見た目だけでなく、汚れが溜まりにくく、お手入れが簡単です。カラーバリエーションも豊富で、デザインの自由度が高いのも特徴です。
- ホーローならタカラスタンダード一択
- ステンレスが好きな人はほぼクリナップ一択だが、なぜか天板ステンレスはオプションなので注意、クリナップの標準の天板は人工大理石(アクリストン)、内部構造はステンレス
- 天板の人造大理石はタカラスタンダードのフィオレストーンが有名、トクラスのも悪くなさそう

素材ごとの強みは理解できたけれど、やっぱり実際に見て触れて決めたいね

ショールームで実物に触れると、納得のいく選択ができるでしょう
どの素材も一長一短がありますが、お手入れのしやすさ、デザイン、耐久性など、ご自身が何を最も重視するかで最適な素材が見つかります。
木目調のデザインが好き?
富士住建の標準仕様では、各メーカーから多様な扉カラーが提供されており、中には木目調のデザインも含まれます。
木目調のデザインは、キッチンに温かみと落ち着きを与え、リビングダイニング全体を心地よい空間に変えます。

- クリナップが強そう
- タカラスタンダードの木製は売りのホーローではないので、魅力減
キッチン全体をどんな雰囲気の空間にしたいかを考え、木目調の有無や色合い、質感を検討してみてください。
その他細かい機能差
大まかなデザインや素材が決まっても、日々の使い勝手を左右するのは、細かな機能の違いです。
レンジフードの掃除のしやすさや、シンクの形状、収納の工夫など、メーカー独自の技術が随所に光ります。
クリナップ
- 洗エールレンジフード
- タッチレス水栓(タッチレスか浄水器一体型かを選べる)
- キッチン手元にコンセントソケット
- 前面収納で収納力
トクラス
- 標準で深型食洗機のトクラス
- 前面収納で収納力
タカラスタンダード
- ホーローはマグネットを貼れる(キッチンパネルもマグネット)
- 高い耐久性(ホーローキッチンはキャビネットまるごとホーロー + フィオレストーン)
タカラスタンダードのホーローキッチンは耐久性や掃除のしやすさがおすすめです。こちらもツヤっとした表面のデザインには賛否がわかれるかもしれません。
クリナップは扉材もステンレスを選ぶのであれば、かなり素材面でのコスパが上がりますが、かなり厨房感が強いデザインになります。また、天板のステンレスワークトップがオプションなのがマイナス面です。
各キッチンメーカーのショールームには行った方が良い?


※ クリナップのショールームの様子
できることであれば、各キッチンメーカーのショールームにも足を運んだほうが良いです。
富士住建のショールームにも実際のキッチン本体と各配色のサンプルが置かれているので、こだわりがない人はそれでも十分ではあります。
ただし、各キッチンメーカーのショールームでは、そのメーカーのスタッフから直接キッチンの仕様のことを具体的に聞くことができます。富士住建の営業もある程度は理解していますが、専門のスタッフなので、それ以上に詳しいです。
各配色の素材やサンプルが全面に貼られている様子を確認できたり、更に細かいオプション仕様などを教えてもらうことができます。
また、キッチンメーカーによっては、一部の標準外の仕様などは、追加料金なしで変更できるものもありますが、その仕様を理解しているのは、各キッチンメーカーのスタッフのみです。富士住建の営業に聞いても、メーカーに見積もりしてみないとわからないという回答になるので、二度手間になります。
各キッチンメーカーのショールーム訪問の注意点
事前に訪問時の注意点を理解し、効率的に情報を収集しましょう。
キッチンメーカーのショールームは予約制で結構混んでいる
キッチンメーカーのショールームは基本的に予約制で土日はかなり混んでいます。直前の予約では空いていないこともあるので、一週間以上前からスケジュールを確保する必要があります。

ショールーム、予約なしで行っても大丈夫かな?

予約は必須です。特に土日は早めの予約がおすすめです
富士住建の場合は、キッチンは3メーカーがあるので、多い人は3箇所のショールームに行く必要になるので、これが結構な負担になります。
メーカーによっては自分ひとりでキッチンの現物を見るだけという場合は、予約がいらなかったり、予約が埋まっていても訪問できる場合もありますが、いずれにしても要確認になります。
オプション費用はその場ではわからない
各キッチンメーカーのショールームの注意点は、オプション料金が実際にいくらになるのかはその場で回答してもらえないという点です。

オプションの値段、その場で教えてもらえるのかな?

具体的な金額は富士住建に確認が必要です
オプション費用はメーカーの見積もりをもとに、富士住建が決定するので、富士住建側に聞かないとわからないようになっています。せいぜいその場でわかるのは、2つのものを比べた場合のどちらのほうが、一般的に高価になるか、安価になるかということくらいです。
金額が気になるオプションがあれば、とりあえず仕様書に入れておいてもらって高額であれば、外すというのが効率が良いです。
最終的な見積もりまでに時間がかかる
キッチンの最終的な見積もりまでは結構時間がかかります。ショールームで仕様を決めても、その内容が最終的な見積もりに反映されるまでに時間が必要です。
見積もりは、
- 施主がショールームに訪問する
- ショールームでのヒアリングをもとにキッチンメーカーが富士住建向けの仕様書を作成する
- 仕様書を元に富士住建がオプション費用を算定する
という流れになります。

見積もりってどれくらいで出るのかな?

少し時間がかかりますので、余裕を持ったスケジュールで計画しましょう
それぞれの工程に少なくとも1週間から2週間程度かかるので、最終的な見積もり金額が出るのは結構あとになります。しかも、見積もりが出たあとにやっぱり違う仕様に変えるとなれば、また見積もりを取り直しになるので、さらに時間がかかります。
そのためキッチンにこだわりがある人は特に早め早めにキッチンメーカーのショールームに訪れることをおすすめします。契約前にショールームに訪れるというのも良いかもしれません。
まとめ
富士住建で家を建てる際のキッチン選びは、トクラス、クリナップ、タカラスタンダードの3メーカーから選べ、それぞれに特徴と強みがあります。
この記事で紹介した各メーカーの具体的な違いを理解することは、あなたのライフスタイルに合わせた理想のキッチンを選ぶ上でとても大切です。
ショールームに足を運び、実際に見て触れることで、後悔のない選択ができるでしょう。
ぜひこの情報をもとに、あなたの住まいづくりを成功させてください。
よくある質問(FAQ)
- Q富士住建のキッチンを選ぶ際、何を優先して検討すれば良いですか?
- A
そうですよね、私もキッチン選び、何から考えればいいのかと途方に暮れました。
最適なキッチンを見つけるためには、まず「どんな暮らしがしたいか」を具体的にイメージすることが大切です。
キッチンの形状(コの字がいいか、I型がいいかなど)、表面のデザインの好み、あとはホーローやステンレス、人造大理石といった素材にどれくらいこだわりがあるか、そして食洗機やレンジフードに求める機能など、ご自身の希望をリストアップすると、きっとスムーズに決められますよ。
記事でも触れていますが、最終的にはデザインの好みと細かな機能で決まることが多いと感じています。
- Qトクラス、クリナップ、タカラスタンダードのキッチンは、それぞれどのような素材や特徴があるんですか?
- A
私もそれぞれのメーカーがどんなキッチンなのか、すごく気になっていました。
簡単に説明すると、こんな特徴があると感じています。
トクラスは、自社で作っている人造大理石が特徴で、シンクとワークトップが段差なく繋がっているから、掃除が楽そう。
深型の食洗機が標準なのも嬉しいポイントです。
クリナップは、ステンレスの加工技術に強みがあって、キャビネットの内側がステンレス製だったりします。
自動でお掃除してくれる洗エールレンジフードや、ゴミが排水口に集まりやすい流レールシンクといった機能が魅力的です。
ただ、天板をステンレスにする場合はオプションになるので注意してください。
タカラスタンダードは、なんといっても「高品位ホーロー」が最大の特長です。
ホーローは油汚れや熱、傷にとても強くて、さらにマグネットを貼って収納を自由にアレンジできるんです。
キャビネット全体がホーロー素材なので、長くきれいに使えそうだと感じています。
- Q富士住建のキッチンって、標準でも充実していると聞くけれど、具体的にどんなものが付いてくるんですか?
- A
私も初めて聞いた時、その豪華さに本当に驚きました!富士住建のキッチンは、選ぶメーカーに関わらず、共通でかなり充実したものが標準で付いています。
例えば、約37点から40点くらいの食器が入る食器洗浄乾燥機、幅750mmでガスとIHが選べるビルトインコンロ、デザインがおしゃれな浄水器一体型水栓、そして、家電や食器をたっぷり収納できる大容量のカップボードまで、全部標準装備なんです。
食洗機の深さなどはメーカーによって少し違いがありますが、本当に至れり尽くせりだと感じました。
- Qもし「コの字型にしたい!」とか、キッチンの形にこだわりがある場合、選べるメーカーは限られてしまうのでしょうか?
- A
はい、私もそう思っていました。
実は、キッチンの形状に特定の希望がある場合、選べるメーカーが限定されることがあるんです。
富士住建ではI型キッチンが一般的ですが、「コの字型」のキッチンにしたいなら、トクラスのコラージアという選択肢になります。
トクラスはI型だけでなく、コの字型や特徴的なラウンド型(DOLCE X)と、他のメーカーよりも形状のバリエーションが多いので、レイアウトにこだわりがある方はトクラスから検討してみると良いかもしれませんね。
- Qキッチンって毎日使う場所だから、デザインもこだわりたいですよね。ツヤツヤしたのがいいな、とか、逆に温かい木目調がいいな、って好みがある場合、どのメーカーがおすすめですか?
- A
本当にそうですね、デザインって毎日目にするからすごく重要だと私も思います。
好みが分かれますが、それぞれ特徴がありますよ。
もし「ツヤあり」や「テカッとした」モダンな雰囲気がお好みなら、トクラスのラウンド型DOLCE Xや、タカラスタンダードのホーローキッチンが良いかもしれません。
ホーローは光沢感があって綺麗です。
一方、「木目調」の温かい雰囲気が好きなら、クリナップのステディアは魅力的な木目の扉材が豊富にありますし、デザインの選択肢も広いです。
タカラスタンダードにも木製のキッチン(オフェリア)がありますが、こちらはタカラスタンダードの大きな特長であるホーロー素材ではない点も知っておくと良いですよ。
- Qショールームって行った方がいいってよく聞きますけど、やっぱり行った方がいいんでしょうか?正直、たくさんあって大変そうだなと思ってしまって…何か気をつけることはありますか?
- A
私も正直、「全部行くの大変だな…」と思いました。
でも、結論から言うと、やっぱり行って正解でしたよ!富士住建のショールームでも実物は見られますが、各メーカーのショールームでは、もっとたくさんのキッチンが展示されていて、専門のスタッフから詳しい話を聞けるのが大きなメリットです。
実際に触ってみると、カタログだけでは分からない質感や、引き出しの使い勝手なども体感できます。
いくつか注意点もあります。
まず、ショールームは基本的に予約制で、特に土日はかなり混み合いますから、早めに予約を入れるようにしてくださいね。
それから、ショールームではオプションの具体的な費用は教えてもらえないんです。
金額は富士住建側で決めることになるので、「これはいくら?」とその場で聞いても「富士住建さんにご確認ください」という回答になります。
もし気になるオプションがあれば、とりあえず仕様書に入れてもらって、後で高ければ外す、というやり方が効率的ですよ。
私もいくつかショールームを回りましたが、そのおかげで納得してキッチンを選べたので、早めに行動することをおすすめします。