注文住宅を検討する際、住宅性能の理解は後悔のない家づくりに不可欠です。
本記事では、富士住建の耐震等級3、断熱等級5または6、気密性能の標準とオプションに加え、2025年のGX志向型住宅補助金や長期優良住宅への対応を施主である私が網羅的に解説します。

富士住建の住宅性能や補助金について、もっと具体的に知りたいです。

富士住建で注文住宅を建てる施主である私が、皆さまの疑問に体験談を交えて詳細に解説します。
住宅性能の重要性 快適で安心な暮らしのために
家は単に住む場所ではなく、毎日を過ごす大切な空間です。
その快適で安心な暮らしを支える基盤こそ、住宅性能にあります。
みなさんがどのようなライフスタイルを望むにしても、住宅の持つ基本的な性能が、日々の満足度や将来の安心感を大きく左右します。
安全性
住宅性能によって、地震や台風などの自然災害に対する安全性が変わります。強く安全な家は、大切な家族が安心して暮らすことができる拠点となります。
住宅における安全性とは、地震や火災、強風といった自然災害から家族の命と財産を守り、さらに防犯面でも居住者の安心を確保する性能です。
万が一の事態に備え、住まいがどれだけの強度や対策を備えているかは、安心して暮らす上で最も重要な要素の一つとなります。
具体的には、国が定める耐震等級3や制震ダンパーによる揺れの吸収、そして外部からの火災延焼を防ぐ防耐火性能が挙げられます。
富士住建では、丈夫な基礎や構造躯体、オリジナル制震ダンパーで地震から住まいを守り、防犯フィルムの入ったペアガラスで外部からの侵入を防ぎます。

どのくらいの性能があれば安心して暮らせる?

国が定める基準や各社の仕様を確認するのが第一です
高い安全性は、いざという時に家族を守り、日々の暮らしに精神的な安定をもたらします。
健康面
健康面に配慮した住宅性能とは、室内の温度や湿度、空気の質を適切に保ち、居住者の心身に良い影響を与えることを指します。
特に、アレルギーやぜんそくを持つ家族がいる場合、住環境が健康に与える影響は計り知れません。
例えば、高断熱住宅では冬場のヒートショックのリスクを低減し、室内の温度差を小さく抑えることができます。
また、富士住建では人体に有害なホルムアルデヒドの放散量が少ない、安全性の高い建材を使用しています。

快適な温度を保ちつつ、アレルギー対策もできる?

高気密高断熱な住宅と24時間換気システムで両立が可能です
住まいの健康性能は、家族が毎日を活き活きと過ごすための大切な基盤です。
WHO(世界保健機関)は「温帯または寒冷気候の国々において、室温は健康保護の観点から18℃以上が安全でバランスの取れた水準とされる」と推奨しています。
※WHO Housing and health guideline
年中通して室温を18℃以上に保つためには、それなりの住宅性能が必要になります。
光熱費削減
光熱費削減を実現する住宅性能とは、エネルギー効率の良い設計と設備によって、月々の電気代やガス代などのランニングコストを抑えることです。
年間の光熱費は決して小さな金額ではありませんので、住宅性能の高さは家計に直結します。
高断熱・高気密な家では、外部の熱の影響を受けにくいため、冷暖房の使用量を年間で約30%から50%程度削減できる可能性があります。
これにより、特に真夏や真冬の電力消費を抑え、無理なく快適な室温を維持することが可能です。

長期的に見て、どのくらい光熱費が抑えられる?

設計プランや設備、ライフスタイルによって幅がありますが、補助金活用で初期費用も抑えられます
断熱性能や気密性能が高まれば、冷暖房にかかる光熱費も削減できます。光熱費は住んでから毎月かかる費用のため、初期投資として断熱性能や気密性能を上げたとしても、後々になってその分やそれ以上の金額を回収できる可能性もあります。
また、昨今の地球環境への負荷という点においても、住宅性能を向上させることは貢献します。
プライバシー向上
住宅のプライバシー性能は、居住者が日々の生活を安心して、そして心穏やかに送るために不可欠です。
断熱材の種類や気密性能を高めることによって、建物の防音・遮音性能が上がる場合もあります。建物の防音・遮音性能が上がれば、プライバシー性も向上できます。
住宅性能は、日々の生活の質を高め、将来にわたる安心と快適、経済的なゆとりをもたらすため、家づくりの上で欠かせない要素であると認識しています。
富士住建の耐震等級(耐震性能)
耐震等級は、家族の安心と財産を守るために最も重要な住宅性能の一つです。
地震が多い日本で安心して暮らすために、住まいの耐震性は最優先で検討すべき項目です。
そもそも耐震等級とは?
耐震等級は、住宅品質確保促進法によって定められた建物の地震に対する強さを示す指標です。

私たちの家も、どのくらいの地震に耐えられるか気になりますね。

耐震等級は、建物の安全性を客観的に判断する重要な目安です。
等級は1,2,3の三段階に分かれていて、数字が大きいほど建物の耐震性が高いということになります。
- 等級1は、震度6強から7程度の地震で倒壊しない
- 等級2は、耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる
- 等級3は、耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる

耐震等級3が耐震における最高の等級ということになります。日本の戸建ては、耐震等級1は最低条件となっています。
等級1で十分ではないかと思う方もいるかもしれませんが、等級1は、震度6強から7程度の地震で倒壊しないだけであって、その家に住み続けられる保証はありません。命は守れる可能性はありますが、家という財産を保全するには不十分である可能性もあります。
以下に熊本地震の被害状況について紹介します。熊本地震(2016年4月14日–16日)は震度7を2回記録し、大きな被害をもたらしました。
耐震等級/基準 | 倒壊率・被害傾向 |
---|---|
等級3 | 0%:14棟無被害、2棟軽微被害 |
等級2 | 軽微被害あり |
等級1 | 倒壊や大破のリスクあり |
旧耐震基準(昭和56年以前) | 倒壊率28.2% |
新耐震基準~現行基準 | 倒壊率8.7% |
耐震等級3の住宅は、震度7級の揺れでも倒壊していません。
ちなみに、耐震等級3が最高とは書きましたが、同じ耐震等級3であっても、耐震の性能は異なります。
耐震等級1の1.5倍以上の耐震性がある建物が耐震等級3となるので、
例えば、耐震等級1のちょうど1.5倍の耐震性の建物と、耐震等級1のちょうど2倍の耐震性の建物はどちらも同じ耐震等級3となります。
より地震に対して強固な家にしたいという方は、担当の営業に相談し、間取りプランなどで、耐震性が高まるような壁の配置などを設計してもらうと良いでしょう。
富士住建は耐震等級3が標準
富士住建の完全フル装備の家は耐震等級3が標準仕様となっています。2階建ての場合、性能表示計算による耐震等級3が取得できます。3階建ての場合は、法律により許容応力度計算が義務付けられているため、許容応力度計算による耐震等級3となるでしょう。
追加費用を支払うことにより、より厳格な計算方法である許容応力度計算による耐震等級3の取得も可能です。ただし、構造に大きく関わるため、間取りプランの段階での検討が必要です。
また、構造計算料や耐震等級3の認定費用は別途費用となるため、富士住建が公表している坪単価に含まれていない点は注意が必要です。
耐震等級は、必ずしも認定を受ける必要はありませんが、耐震等級3の認定を受けると地震保険の割引率が最大50%となるというメリットもあります。
富士住建標準の制震ダンパーについて
富士住建はオリジナルの制震ダンパーが標準仕様となっています。制震ダンパーは地震の揺れを軽減させる効果があり、建物の耐久性が高まります。

制震ダンパーは、繰り返し来る余震にも効果があるのですか?

制震ダンパーは、一度きりの大きな揺れだけでなく、その後の余震による建物の損傷も軽減する効果があります。
地震は複数回の大きな揺れが発生することも多く、例えば、熊本地震では震度7の揺れが2回起きています。建物の耐久性が高まると、住宅の構造部へのダメージを抑える効果が期待できます。
富士住建の断熱等級(断熱性能)
富士住建の住宅における断熱性能は、四季を通じて快適な室内環境を保ち、毎日の光熱費を抑える上でとても重要です。
この章では、その断熱性能について詳しく見ていきましょう。

そもそも断熱等級とは?
断熱等級は家の断熱の性能を表す等級になります。断熱等級は、国土交通省が定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づくものです。
これは、外壁や屋根、床、窓など、建物の外皮がどれだけ熱を通しにくいかを数字で表します。等級の数字が大きいほど断熱性能が高い家であると評価されます。
断熱性能が高いと家全体を効率よく冷暖房することができます。
断熱性能は、冬の寒いときの話と勘違いしがちですが、夏の暑い時期に関しても重要です。その際、日射や暑い空気の建物内部への影響を減らし、冷房の冷気を内部に留めるためにも断熱性能が寄与します。
建物の断熱性能を表す、断熱等級は1〜7までの段階に分かれており、2025年4月より等級4が最低基準として義務付けられます。
例えば、現在の省エネ基準を満たす住宅は断熱等級4以上が求められ、より高性能なZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準では断熱等級5以上が必要です。

断熱等級の数字がいろいろあって、どの数字を目指せばいいか迷います

みなさんの希望する快適性や省エネ目標に合わせて、断熱等級5や6を目標とすると、将来を見据えた選択になるでしょう
断熱等級を理解することは、快適な暮らしと経済的なメリットを両立させる家づくりを進める上で不可欠であると考えます。
UA値とは
UA値 = 外皮平均熱貫流率で、「家の外にどれくらい熱が逃げやすいか」を数値化したものです。数値が低いほど熱が逃げにくい家、断熱性能が高い家になります。正式には「外皮平均熱貫流率」と呼びます。
この数値が小さいほど、熱が外に逃げにくく、高い断熱性能を持つ家であると判断できます。
UA値の目安
- 0.87以下・・・省エネ基準をクリア
- 0.6以下・・・高性能住宅レベル(ZEH基準)
- 0.46以下・・・寒冷地やトップクラスの性能
- 0.3以下・・・世界水準の超高断熱(パッシブハウス級)
UA値は、
- 断熱材の性能(外壁、屋根、床)
- 窓、サッシの性能
- 玄関ドアの性能
などの影響によって数値が変わります。
UA値は設計段階で確定するものなので、設計通りに建てたのであれば、建てた後に数値が上下するということはありません。
UA値が低いことには以下のようなメリットがあります。
- 冷暖房費の削減
- 快適な室内環境
- 健康面でのメリット
- 住宅の耐久性向上
- 資産価値・認定基準
また、昨今は、UA値を含めた住宅性能を基準として国や自治体から新築時に補助金が出ることもあります。
地域によって目標とするUA値は異なりますが、寒い地域ではより小さいUA値が、温暖な地域では比較的大きいUA値が設定されています。
東京や大阪などの省エネ地域区分6・7では、断熱等級5(ZEH基準)でUA値0.6以下、断熱等級6でUA値0.46以下、断熱等級7でUA値0.26以下が目安です。
この数値がみなさんの希望する快適さや省エネにどうつながるか、よく確認することをおすすめします。

UA値はどのくらいが良い数値なのか、比較の目安が知りたいです

ご自身の住む地域区分と断熱等級の目標値を知ることが、富士住建での家づくりの参考になります
UA値は、住宅の断熱性能を客観的に判断するための数値として、ぜひ注目したいポイントですね。
Heat20とは?
「HEAT20(ヒート20)」は、日本の住宅の断熱性能や省エネ性能の目標水準を示す基準をまとめている団体・考え方のことです。
一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会が団体の正式名称で国の省エネ基準(UA値の基準)よりもさらに快適・省エネで健康に暮らせる住宅 を目指して提案されています。
HEAT20グレード | UA値の目安(W/㎡K)(6地域・関東以西の一般地域) | 説明 |
---|---|---|
G1 | 0.56以下 | 国の省エネ基準よりワンランク快適な断熱性能 |
G2 | 0.46以下 | 快適性と省エネのバランスに優れた高性能住宅レベル |
G3 | 0.26以下 | 世界水準に迫る超高断熱レベル |
Heat20の基準を知ることは、一般的な基準以上の性能を持つ住まいを検討する上で役立ちます。
富士住建の断熱等級は5、または6が標準
富士住建の断熱等級は5、または6が標準となっています。HEAT20のG1,G2水準(UA値0.56~0.46)ということになります。
これは、国の定める省エネ基準やZEH基準を上回る高い断熱性能であり、みなさんの暮らしに大きなメリットをもたらします。
断熱等級5はZEH基準に相当し、年間の一次エネルギー消費量を20%以上削減できる水準です。
さらに断熱等級6は、ZEHを超える高性能な住宅であり、断熱等級で上位に位置します。
- 断熱材は高性能なグラスウール(アクリアネクストαシリーズ)
- 全窓樹脂サッシ+アルゴンガス入りLow-Eペアガラス
- 玄関ドアはYKKAP「InnoBestD50(イノベスト)」
この高い断熱性能により、夏は外からの熱の侵入を抑え涼しく、冬は室内の熱が逃げるのを防ぎ暖かさを保つことができます。
その結果、冷暖房に使うエネルギーを大幅に削減し、月々の光熱費を抑える効果が期待できます。
快適なだけでなく、家計にも優しい生活が実現できますね。
断熱等級 | 達成できる性能の目安 | 期待できるベネフィット |
---|---|---|
5 | ZEH基準相当、年間の一次エネルギー消費量20%削減 | 光熱費削減、一年中快適な室温、ヒートショック対策 |
6 | ZEHを超える非常に高い省エネ性能 | より大きな光熱費削減、健康リスクのさらなる低減 |

断熱等級5と6で、実際の暮らしにどれくらい差が出ますか

ご自身の予算や住む地域での寒暖差に合わせて、最適な等級を選ぶことで、より快適な暮らしに繋がります
富士住建の住宅が、断熱等級5または6を標準としている点は、これからの注文住宅において、安心で快適な生活を送るための大きな強みになります。
富士住建の断熱等級の標準が5、または6と幅があるのは、地域によって断熱の基準が異なること、また、間取りプランによっても幅があるためです。
日本では、いわゆる寒い地域はそうでない地域より高い断熱性能が求められており、地域の事情を考慮した省エネ基準地域区分が設定されています。
富士住建は1都6県が施工エリアになっており、例えば、群馬や栃木の北の地域ではより高い断熱性能が求められます。
また、断熱性能は窓の大きさや数などによっても左右されます。建物の窓がある部分には、断熱材が入らないため、断熱性の観点では不利になります。
もし、目指している断熱等級に届かない場合は、追加費用によって断熱材の厚みを増したり、窓等の開口部の数を調整するといった対応が必要になる場合があります。
断熱等級に関しても、公的な認定を受ける場合は、別途申請費用が必要になります。断熱性能の認定は、国や自治体の補助金を受ける場合に必要となる場合があります。
ちなみに、断熱性能の最高等級は7で特に富士住建の施工エリアは温暖な地域が多く、断熱等級7は過剰な性能であると考える人もいます。
富士住建の気密性能
気密性能は、快適な室温を保ち、省エネを実現するために非常に重要な要素です。
高気密な家は、外部の気温の影響を受けにくく、計画的な換気システムが効率的に機能することで、一年中快適な室内環境を維持できます。

そもそも気密性能とは?
気密性能とは、住宅の「隙間の少なさ」を示す性能です。
建物の隙間を減らし、室内と室外の空気の出入りを少なくする性能のことです。建物の隙間が少なくなると、冷暖房の効きも良くなりますし、花粉やほこりの侵入や騒音などにも効果があります。
実際に、気密性が高い家と低い家では、年間で光熱費に差が生じます。

気密性能って、住んでて何が違うんですか?

気密性能が高いと、計画通りに空気が入れ替わり、室温が安定して光熱費も抑えられます
住まいの快適性と省エネ性を左右する上で、気密性能は欠かせない要素です。
C値とは?
C値 = 相当隙間面積(そうとうすきまめんせき)です。家全体の延べ床面積に対して、どのくらい「隙間」があるかを数値化したものになります。単位は cm²/m²(1㎡あたり何cm²の隙間があるか)という基準になります。C値は、設計や図面で決まるものではなく、実際に家が立っている段階になって計測ができます。
一般的にはC値1.0以下が高気密と言われていて、高性能住宅の場合は、0.5以下の数値になることもあります。
C値が小さいということは、隙間が少なく高気密であると言えます。逆に、C値が大きいということは、隙間が多く低気密ということになります。
高気密のメリット
- 断熱性能を活かすため
隙間が少ないと、夏の暑い空気を部屋に入れにくく、冷房の冷えた空気を外に逃がしにくくなります。反対に、冬の寒い空気を部屋に入れにくく、暖房の暖かい空気を外に逃がしにくくなります。
- 光熱費の節約
冷暖房効率があがり、エアコン代が安くなります。
- 快適性
すきま風や部屋ごとの温度ムラが減るので快適性が上がります。
- 家の耐久性
壁内結露を防ぎ、カビや木材の劣化を抑えるというメリットもあります。
逆に、高気密であることのデメリットはあまりなく、きちんとした高気密用の設計や換気計画がなされていれば、デメリットになることはありません。高気密だと息苦しいのではという意見もありますが、今の新築住宅は24時間換気が義務付けられており、きちんとした換気計画がされていれば、むしろフィルター等を通した比較的きれいな空気が定期的に入れ替わるので、よいことのほうが多いです。
富士住建の気密性能は?
富士住建に標準的な気密性能の設定はありません。
ただし、オプションで「だんねつくん」という発泡ウレタンの断熱材を選択すれば、気密性能の向上が期待できます。発泡ウレタンの断熱材は、壁に対して隙間なく吹き付けるため、自然と気密性能があがるイメージになります。
オプションの「だんねつくん」を選択した場合、気密測定も行ってくれるようです。最終的な気密性能はC値1.0以下を目指すことが可能であるとされています。
また、気密性能をあげるために、現場監督と一緒になって試行錯誤したという方もいるようです。
富士住建の24時間換気システム
昔の実家などに住んでいた方には馴染みがないかもしれませんが、2003年以降に建てられた新築の住宅にはシックハウス症候群の対策として24時間換気システムの設置が義務付けられています。
富士住建の24時間換気システムの標準は “第3種換気システム” になります。

電気代が抑えられたり、メンテナンスが比較的しやすいという特徴があります。一方で、外気の影響を受けやすく、夏は暑い空気が、冬は寒い空気が換気によって入ってきてしまうというデメリットがあります。
シックハウス症候群とは?
シックハウス症候群とは、住宅の建材や内装材、家具などから放散される化学物質が原因となり、様々な健康被害を引き起こす状態を指します。
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 疲労感
- アレルギー症状
等の様々な症状があげられます。
原因は、建材や家具に含まれる化学物質やカビ・ダニ、ハウスダストなどになります。室内の換気不足によってそれらの物質が住宅内に滞留すると引き起こされてしまう場合があります。
実際にどのような条件によって引き起こされるのか、そして、引き起こされる症状などには個人差があります。
24時間換気システムの違い
住宅の24時間換気システムには以下の三種類があり、それぞれに特徴があります。
換気システム | 給気方法 | 排気方法 | 特徴・メリット | デメリット | 主な採用例 |
---|---|---|---|---|---|
第一種換気 | 機械 | 機械 | 熱交換により室温変化が少ない、計画換気が可能、花粉対策に有効 | 導入・維持コストが高い | 高性能住宅、ZEHなど |
第二種換気 | 機械 | 自然 | 外部からの汚染物質の侵入防止 | 結露しやすい、一般住宅には不向き | クリーンルーム、工場など |
第三種換気 | 自然 | 機械 | 導入・維持コストが安い、結露対策に有効 | 外気の影響を受けやすい、花粉対策には別途工夫が必要 | 一般的な戸建て・マンション |
富士住建は長期優良住宅は取得できる?
長期優良住宅の認定を受けることで、さまざまなメリットが得られます。
メリットの種類 | 具体的な内容 |
---|---|
税制優遇 | 住宅ローン減税の優遇 |
取得費軽減 | 不動産取得税、登録免許税の減額 |
維持費軽減 | 固定資産税の優遇 |
資産価値 | 資産価値の向上 |
災害保険割引 | 地震保険料の割引 |

基本的には、富士住建の標準仕様で、長期優良住宅を目指すことができますが、一部、間取り等にも制限が出てくる場合があります。取得を目指している場合は、間取りプランの段階からその旨を営業担当者に伝えておくのが良いでしょう。
こちらも、長期優良住宅の認定を取得する場合は、認定の取得費用がかかります。
富士住建は国土交通省の子育てグリーン住宅支援事業の対象となる?
富士住建の住宅は、国が推進する子育て世帯や若者夫婦世帯を支援する制度に対応可能です。
GX志向型住宅補助金は取得できる?

富士住建では、追加費用を支払うことで国土交通省の子育てグリーン住宅支援事業のGX志向型住宅の補助金(2025年)に適用することができます。
※GX志向型住宅より
ここまで書いたように、富士住建では断熱等級6を標準で目指すことができます。
そのうえで、必要なことは一次エネルギー消費量削減率と高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入の2点です。
一次エネルギー消費量削減率は、太陽光発電システムや間取り、エアコン、給湯器などが関係します。消費エネルギー効率の良い高性能な機種を採用すると、この計算数値が向上します。
追加料金はかかりますが、給湯器を標準のエコジョーズからエコキュートやエコワンに変更したり、高性能なエアコンを採用することで数値を満たすことができる場合が多いでしょう。
高度エネルギーマネジメント(HEMS)に関しては、専用のHEMS機器の導入とそれに対応した分電盤の導入が必要になります。
これらを導入することでGX志向型住宅の補助金の申請条件を満たすことができます。
実際に我が家もこの補助金を申請する方向で進めています。
2025年度の補助金制度は現時点では詳細が未定ですが、今後同程度の補助金が期待できる可能性があります。
ただし、補助金に関しては、予算に限りがありますし、次年度以降どうなるかはわからないため、
また、こちらも補助金の申請においても、各種申請手数料や付随する住宅性能の認定の申請料などがかかります。
長期優良住宅の補助金は取得できる?
先ほど書いたように、長期優良住宅の認定は基本的に標準仕様内で実現出来るので、認定を取得し、補助金の予算があれば取得可能です。
また、こちらも補助金の申請においても、各種申請手数料や付随する住宅性能の認定の申請料などがかかります。
ZEH水準住宅の補助金は取得できる?
富士住建は標準仕様でZEH水準となるため、ZEH水準住宅の補助金も取得可能です。なお、申請には各種手数料や住宅性能の認定料が別途かかります。
土地の地盤やハザードマップも重要
ここまで、富士住建の住宅性能にスポットをあてて紹介をしてきましたが、家づくりにおいて、家の性能だけを考えていれば問題ないわけではありません。
土地の地盤とハザードマップの確認は、家そのものの性能と同じくらい、将来にわたる家族の安全を守る上で極めて重要な検討項目です。
どんなに地震に強く、断熱性能が高い家に住んでいても、自然災害の被害を完全に防ぐことはできません。
地震に関しては、土地の地盤もとても重要です。地盤が弱くても、地盤改良をすればすべて解決とは限りません。
また、土砂災害や水害などの被害に遭ってしまったら、どんなに高性能な家でも居住が困難になる可能性もあります。
ハザードマップとは、洪水、高潮、津波、土砂災害、火山の噴火、地震による液状化など、自然災害が発生した際に被害が及ぶ可能性のある範囲や、避難場所・避難経路を示した地図です。
各自治体のウェブサイトや窓口で簡単に確認できます。
これから土地探しをされるという方は、土地の地盤や災害のハザードマップなども確認するようにしてみると良いと思います。
まとめ
この記事では、富士住建の住宅性能として、耐震等級3、断熱等級5または6、気密性能といった要素を解説し、特に2025年のGX志向型住宅補助金や長期優良住宅への対応についても、施主である私が具体的な情報としてお伝えしました。
この記事を通じて、富士住建の住宅性能と、利用できる補助金や長期優良住宅に関する具体的な情報を詳しくご紹介しました。
ぜひ、皆さまの理想の注文住宅を建てるために、この情報を活用し、富士住建の担当者へ具体的なご相談を進めてください。
よくある質問(FAQ)
- Q富士住建の耐震等級3は、同じ等級内での性能の違いはありますか?
- A
富士住建の耐震等級3は、建築基準法で定められた耐震等級1の1.5倍の強度を持つ、国内最高の耐震性能です。
同じ耐震等級3であっても、建物の間取りや耐力壁の配置、窓の大きさなどによって、実際の地震に対する強さは異なります。
より高い安全性を求める場合、私は営業担当者や設計士に相談し、みなさんの希望する間取りが耐震性を損ねないか、あるいはより耐震性が高まるような設計変更が可能かを確認することをおすすめします。
完全自由設計の富士住建では、こういった設計上の工夫も実現できます。
- Q富士住建の断熱等級5または6は、具体的なUA値はどの程度ですか?また、地域によって仕様は異なりますか?
- A
富士住建の断熱等級5または6は高い断熱性能です。 具体的なUA値としては、建物を建てる地域によって基準が異なります。例えば、省エネ基準地域区分の5〜7地域では、断熱等級5はUA値0.60W/m²K以下、断熱等級6はUA値0.46W/m²K以下が基準となります。 これらの数値は、建物を建てる地域によって国の定める省エネ基準が異なります。
富士住建の場合は、地域によって仕様は変わらないため、建築予定地や間取りプランによって断熱等級に違いが出ます。
みなさんの建築予定地の地域区分に合わせた具体的なUA値や仕様については、担当者に確認してください。
- Q富士住建の気密性能(C値)はどのくらいを目指していますか?また、オプションの「だんねつくん」を選択した場合の具体的なC値と費用を教えてください。
- A
富士住建では標準で明確なC値(隙間相当面積)の保証はありません。
オプションで「だんねつくん」という発泡ウレタン断熱材を選択すると、壁の隙間をなくして吹き付け施工するため、気密性能が向上します。
このオプションを選択した場合、C値は1.0以下を目指すことが可能で、実際にC値測定も実施してもらえます。
だんねつくんの採用は高気密高断熱な住宅を実現するための有効な手段です。
オプション費用は建築面積や仕様によって異なりますので、具体的な見積もりを依頼することをおすすめします。
- Q2025年のGX志向型住宅補助金(旧子育てエコホーム支援事業など)を富士住建の住宅で受けるには、どのような具体的な条件と手続きが必要ですか?
- A
2025年のGX志向型住宅補助金(2024年度の子育てエコホーム支援事業の流れを汲むもの)は、一定の省エネ性能を満たす新築住宅が対象です。
富士住建の住宅は断熱等級6を標準とすることで、この水準をクリアします。
さらに、一次エネルギー消費量削減率の基準達成と、高度エネルギーマネジメントシステム(HEMS)の導入が求められます。
富士住建では、高効率給湯器(エコキュートなど)や高性能エアコンの採用、太陽光発電システムの導入など、オプションでこれらの基準を満たす設備を選ぶことが可能です。
補助金の申請手続きは富士住建がサポートしますが、申請には建築計画や設備に関する詳細な書類準備が必要であり、各種申請手数料や性能認定費用が別途かかることを理解しておきましょう。
- Q富士住建で長期優良住宅の認定を受ける場合、申請費用や期間はどのくらいかかりますか?また、税制優遇以外にどのようなメリットがありますか?
- A
富士住建は長期優良住宅の認定基準を満たす設計に対応しています。
認定を受けるための申請費用は、プランや認定機関によって変動しますが、一般的に数十万円程度の費用が発生します。
申請から認定までの期間は、通常数週間から数ヶ月かかることがあります。
税制優遇(住宅ローン控除の優遇、不動産取得税・固定資産税・登録免許税の軽減など)以外にも、みなさんが長期優良住宅の認定を受ける大きなメリットがあります。
それは、資産価値の維持や向上、将来的に売却する際に評価が高まる点です。
さらに、地震保険料が割引になる場合もあります。
富士住建で家を建てるなら、長期的な視点から認定取得を検討することをおすすめします。